7/16/2024

鶏の治療 〜鱗片状脚ダニの治療と駆除〜 Scaley Leg Mites

2019年の春にひよこから育てたとても可愛がっている鶏が三羽いる。生後三日頃から人間の肩に乗せたり手のひらで遊ばせたりして可愛がって育ててきたので、私たちにもよく懐いている。元は四羽いたのだが、一羽は自宅で私が手術を何度かして回復したこともあったのだけれど、重症なバクテリアによる病気で去年の10月に死んでしまった。後一匹は立派なダブル卵黄の大きな卵を毎日産んでくれていたのに、生後5ヶ月で近所の犬がうちの敷地に侵入して噛み殺されてしまった。だから元々1代目としては五羽の鶏がいたのだが、今では初代の鶏は三羽だけ。

卵がもっと欲しかったので、2代目として数年前に二羽飼い足したけれど一羽は寄生虫による病気のせいか、やぎに踏まれてから何だか様子がおかしく、そのまま死んでしまった😭残った二代目の一羽は今も元気で小さな卵を産んでくれている。

卵がまだ足りないので、3代目として去年にまた二羽飼い足して、この二羽は幸いどちらも元気で日々卵を産んでくれている。


もう2019年から飼い始めた初代の鶏たちは5歳を迎えることになった。その中の卵肉両用に開発されたクックーマランという種の、濃い茶色の卵を産む鶏が一羽いる。肉用途だけあってとても大きな鶏であるペンガー(ひよこの時、黒い羽に包まれていて、目の周りは白いアイラインを引いたような、まさにペンギンみたいなとても可愛い顔をしていた)はここ一年ほどで足を庇っているような動作をしているように見えることがある。でも、じっと注視するとそんなに違和感はない。ただ、以前のように軽々パタパタと羽ばたいて少し高いところや低い地面に跳躍したり着地することができなくなっている。もう早ければ死んでしまうような歳だし、重い鶏だし年齢によるものか関節炎だろうかと思っていた。

数日前、ペンガーが完全に足にびっこを引いていた。それにびっくりしてすぐにペンガーをやぎや他の鶏から隔離し、ネットで色々調べてみた。足に外傷はない。足は綺麗でバンブルフットではない。よくみると足のスケールが部分的に盛り上がっていて、他の鶏たちの足のように蛇の皮のようにスムーズでキラキラしておらず、スケールの形にも統一性がないような部分がある。


ペンガーはゴジラみたいな見た目なので、足はずっとこんな感じだったような記憶があり、これが普通だと思っていたけれど、確かに他の鶏の足と比べたら、スケールが盛り上がって多少ゴツゴツしている部分もある。これで恐らく足の異常は「鱗片状脚ダニ」だろうと推測。うちの近所には鶏を見てくれる獣医さんがいないので、どんな病気でも自分でネットで治療法を調べて薬を買って治療している。色々とネットで調べてみて、今は以下の治療法を試しているところ。きっとまたダニに悩まされることもあると思うので、忘れないようにここに記しておく。ちなみに、歳をとった鶏がこの病気にかかることが多いのだそう。


1)痛み止め、抗炎症作用のある薬:足がとても痛そうに見えるので、鶏にも安全なアスピリンを水に混ぜて飲ませた。抗炎症効果のあるオレガノをすり鉢で擦って水に混ぜた。ペンガーはとっても穏やでリラックスした性格の鶏なので、隔離された後も呑気に過ごしていて、卵も産み続けているし水もたくさん飲んでいる。隔離してアスピリンの入った水を飲んだ翌日、ペンガーはあんまり歩かないけれど、びっこは引かなくなった。

アスピリン203mg(市販のアスピリンのタブレットは1タブレット81mgなので、81mg x 2.5 tabletsで203mgになる):2Cupsの温かい水

オレガノはデッキのハーブポットにたくさん生えているので多めに摘み取り、すり鉢で擦ってから水に混ぜてみた。


2)スケールを柔らかくして、ダニのフンなどをできるだけ綺麗に取り除く:鶏を飼い始めてからは常に人間用のエプソムソルトを家に常時置いておくようにしている。底が広くて平べったくて小さめの器(ティラミスを作る用のガラスウェアがちょうど良い)にエプソムソルトと温かいお湯を入れてソルトを溶かす。鶏の足がしっかり深く浸かっているか確認して、10分ほどバスソルトに浸かってもらう。ただ鶏によってはじっとしてくれないので、目の前にオートミールだとかミルワームだとか鶏の好きな餌を置くのもいい。それかバスルームの電気を消して、暗い場所に鶏とバスソルトを置いておくとじっとしてくれるかも。どちみち鶏はきっとそんな長時間はじっとしてくれないので、10分は無理なことが多いと思う。バスタイムが終わったらキッチンペーパーを使って足についた水分をできるだけ拭きとる。ペンガーは穏やかな性格なのでずっとバスソルトに大人しく浸かっていた。足が痛くて動きたくなかったのもあるかもだけれど。


3)ワセリンが用いられることが多いのだが、うちはネットで勧められていたココナッツオイルを温めて、それをペンガーと他の鶏の足に1日一回、ペイントブラシを使って塗っている。いつまで塗ればいいのかはネットの情報によってバラバラ(毎日1週間続けるだとか、数日に一回を1週間続けるだか、新しい足のスケールが生えるまで毎日もしくは毎週を数ヶ月続けるだとか。。)だけれど、うちの鶏はみんな軽傷っぽいのでどんなに長くても2週間、1日に一回ココナッツオイルを塗れば完治すると思う。ココナッツオイルではなく、自然な抗菌作用を持つキャスターオイルもみんな勧めていた。このような油を塗ることでダニが窒息死する。初めはガラス製のジャーの中に、温めた液状のココナッツオイルを入れて、そこに鶏の足を一本ずつ漬けていたのだが、鶏が嫌がって暴れ、ジャーを蹴ってココナッツオイルが漏れてしまった。それからは、自分が椅子に座り、鶏を逆さまにして鶏の背を下にして両足が宙に浮くように自分の腿に鶏を置いて、ココナッツオイルを丁寧に塗っている。これが一番楽な気がする。

鶏は暗くなるとよく目が見えないので大人しくなる。あと夜になるとクープに戻ってくるので、シャイな鶏でも簡単に捕まえられる。なので、夜にこのオイルトリートメントをすると楽。

Ivermectinはダニによく効くけれど、ivermectinを使っている間は長期間ずっと鶏の産んだ卵を食べられないし、ペンガーの足はそこまで重症なケースではないようなので、できるだけ自然な方法や材料で治療することにする。

ペンガー以外にも私たちの一番のお気に入りであるMs. Bethというイースターエッガー種の鶏も軽い鱗片脚ダニに冒されているようだ。ペンガー、Ms. Beth、そしてメリリンというゴールドワイアンドット種の鶏はクープを共有しているのでこの全員をオイルで治療することにする。残りの3羽の足はとっても綺麗で、別の場所でヤギといつも一緒に寝ているせいかダニには冒されていないよう。この3羽は歳が若いというのもあるのかも。


3)クープの止まり木や中についたダニを徹底的に殺すために、消毒する。オイルやエッセンシャルオイルなどが入った手作りのスプレーでもいいのだけれど、ネットでよくpermethrin 10%のスプレーが勧められているので、確実にダニを駆除するためにこれを購入。使用手順に従ってダニを駆除する。値段が手頃で鶏にも安全に使えるし、このスプレーを使っている間卵も食べれられると言う点が素晴らしい。





7/12/2024

外国人が驚く日本とは?

5月中旬から6月頭にかけて、11年ぶりに日本に帰った!アメリカ生活も長くなり、日本人だけどどちらかというとアメリカ人化していた自分には、久しぶりの日本で驚いたことがいっぱいあった。

  • まず誰もがご存知のように、日本の公共機関がどこも綺麗すぎてびっくり。里帰りについてきてくれたアメリカ人の友達も私も、駅員さんが外にある階段をモップで綺麗に掃除していてびっくりした。あと、駅が屋内外に関わらず隅々が綺麗!一番思い出深いのが、羽田空港から飛行機を降りてすぐにある空港内のトイレ。どのトイレもウォシュレットがついててびっくり。そして洗面台のそばに「このトイレは綺麗でしたか?」というデジタルタッチパネルがあって、悲しい顔、普通の顔、笑っている顔の表示が選べるようになっていた。。!うちの息子は、「何これ?ジョーク。。?」って言って、それに笑った!あと、公園のトイレでさえウォシュレットがあるし、ティッシュもちゃんと付いてるし。アメリカに帰国する際、サンフランシスコの空港に到着したのだけれど、トイレはほんと汚いし、(日本人が誰でも驚くように)ドアの隙間が広すぎる。
  • 日本は社会に深く根付いた男女差別が今でもあって、その点では本当に後進国だと思う。例えば、家事をするのは女性、管理職も男性ばかり、政治家なんてほとんど全員が中年〜高齢の男性。でも日本では公共の場所で授乳ステーションをいくつも目にした(どんな田舎でも)。公園もアメリカに比べたら本当に多くて、子供用の施設もありえないくらい充実していて子育てはしやすい。お母さんと子供に優しい国だと思う。
  • 物価が安すぎてやっぱりびっくり。昔日本人が物価の安いタイなどにこぞって旅行に行った時の感覚で、安い国=「東南アジアなどのタイ」が「日本」に変わってきているという。。。アメリカのインフレが激しすぎて、こちらでは食料品とか日用品が数年前に比べて倍の値段になっている。フツーの(オーガニックとかではなく)チップスも昔は二ドルくらいだったと思うが、今では$8.49。日本の今のレートでは1,340円。ポテトチップスに1,300円って日本じゃ絶対に有りえない感覚だと思う。こっちのチップスは日本に比べて容量が多いけれど、それにしても物価の差が現れていると思う。あとは、まるまる一本、大きくて2.5キロはある大根とかも98円とかで卒倒した!こっちではしなしなになって所々茶色くなったヒョロヒョロ大根が500グラムで$3(473円)。。。悲しい!
  • 観光地はどこに行っても外国人、外国人、外国人だらけ。日本の文化は独特で根強い日本ファンが世界中にいる。治安も良くて物価も安いだなんて、最高のバケーション地だと思う。政治家は全く役に立たないから、日本はこれからは観光に頼って生きていくのが良いんじゃないかと思う。日本で今空き家や過疎化、少子化が問題になっているけれど、これからは外国人がどんどん日本中の土地を買い上げていくんじゃないかなぁと思う。日本で買う家が昔で言うハワイの別荘地みたいな感じで扱われていき、来日する外国人が経済を回していくんじゃないだろうか。。
  • 日本はこのご時世でもメールで問い合わせを受け付けていないとか、本人が直接出向かないと書類の手続きが絶対にできない。不便で無意味昔の慣習に縛られている。どんどんシステムを簡便化していかないと、職員にとっても利用者にとっても仕事が増えるだけなのに。長時間勤務で激務の割に、仕事の効率が悪いというのも本当に納得。もっと世の中の変化やニーズに合わせて柔軟に変化していかないとこの国際社会では生き残っていけないと思う。日本で温泉宿に泊まったのだが(外国人も結構いた)、公衆浴場では絶対に水着を着てはいけないと言われた。外国人にとったら丸裸で入ることはすごく敷居が高く、別に水着を着ることくらいいいんじゃないの!?とびっくりした。
  • 私の実家のある田舎でさえ、道路の開発がすごくて景色が完全に変わっていた。馴染みのある景色が至る所で激変していて、一体自分が今どこにいるのか分からなくなった。高速道路が近くに付いたからだとは思うけれど、日本という国は借金が多いという割にはインフラに使うお金は出し惜しみしないようなイメージ。あと、どんな山奥でもアスファルトの道路でびっくり。アメリカなんてちょっと裏道に入ったら舗装されていない道がいっぱいある。国土の大きさで言えば比較にならないからとは思うけれど、日本はどこも道路が舗装されていて改めてびっくり。あとは、こんな田舎に一体誰が引っ越してくるのいか!?というくらいナントカ台などといった新しい住宅街が結構できていた。その割に、同じ地区にあるバブルの頃に建てられた他の⭕️❌台は結構空き家が多かった。
  • 大阪のAir B & Bに5日間ほど泊まって毎日付近を散歩して散策していた。アメリカ人の友達が「まずさ、芝生っていうのがないよね」って言って、「あー、ほんまや!」という話になった。大阪は特に家が密集していて駐車場を確保するのにも大変だし、芝生っていう考えがまず西洋的であって日本的ではない。芝生は綺麗だけれど、その存在自体が無駄な空間だと思う。あと、敷地の広さはもちろんだけれど、日本では暑すぎて、芝生とかに水をあげて維持していくのも大変んだと思う。最後に、泊まっていたAir B & Bのお風呂の窓を開けると、隣の家の洗濯物が目の前に干してあった。「腕を伸ばせば隣人の洗濯物も取れるよね」とアメリカ人の友達と笑って話した。駐車場で言えば、車を複数台持っている人は数センチの隙間で車を家の駐車場に停めていて、そのテクニックがすごいと感動した。
  • お菓子や日用品のパッケージが昔から変わっていなくて嬉しかった。
  •  アメリカではオーガニックやナチュラル系のお菓子、飲み物、食べ物の種類がここじゅう数年でどんどん増えてきた。値段もそこまで高いというわけでもないし、何より味が美味しい。こういったオーガニックの商品の方が塩分、糖分、脂質などが少なくて、使っている油なも健康的。日本に久しぶりに帰ってチョコレート菓子を食べてみたら、説明しにくいのだけれど、後味がベトっとしているものが多くて(ミスドのドーナツ、コアラのマーチなど)、ミスドのドーナツなんて大好物だったのにもう食べなくてもいいやと思うようになってしまった。。!シュークリームとか他の食べ物はもちろん日本の方がダントツ美味しいのだけれど。。