7/21/2026

息子14歳!仮免許を取得

ここ最近の息子の成長には目を見張るものがある。去年の8月の写真を見ると、まだまだ子供で背も私よりだいぶ低い。ところが、数ヶ月前には私の足のサイズを超えてしまい、背は私より1.5 cmほど低いだけで、あと数ヶ月で追い越されてしまいそう。家でパソコンを使って作業に集中している時、息子が家の中を歩いている姿が視野に入ると、大人が歩いているように見えてびっくりすることも。

アラスカでは14歳になると日本で言う仮免許を取れる。そして(アラスカでは)16歳になれば本免許が取れる。18歳でやっと免許が取れる日本とは法律が大分違う。。脳科学の観点から言っても18歳でも運転は早すぎると思う。障害のない人の前頭葉(遂行機能を司る)が成熟するのは25歳程度と言われている。ADHDや自閉症、その他の障害がある場合、前頭葉が成熟するのはもっと長くかかる場合がほとんど。そんな中、14歳で車を運転できると言うのはかなり恐ろしい。。息子の場合はサイドバイサイドを家の敷地内、州が管轄する空き地、学校の駐車場、裏道などで最初に運転してたくさん練習してから、実際に車を運転する練習をしたらいいね、と夫を話している。

息子は手先が本当に器用でメカニック系の仕事に向いていると思う。スノーマシーンなんかも、息子はメカ系が得意な夫のミスを瞬時に察知してサラッと注意する。自閉症の典型的な例だと思う。息子は小さい頃から重機が大好きで、工事現場を通ると目がキラキラしている。重機オペレーターか、整備士か、溶接工になればいいと私と夫は思っている。「重機オペレーターになりたいならば、まず仕事場に行くまでに車を運転する必要があるわよね!」、とこの初夏に息子のケアコーディネーターさんが言った。おっしゃる通り、と思い、この夏は本を読ませるのではなく、仮免を取るための学科テスト勉強に集中し、新学年が始まるまでに仮免許を取らせることを目標にした。息子は乗り気ではなかったけれど、なぜ必要なのかを根気よく説明し続けるうちにしっかり勉強してくれるようになった。

夏を楽しみながらも二人で勉強をした。多分しっかり勉強したのは計7〜10日間くらいで、日々1時間から1時間半程度だったと思う。二人でサンプル学科試験を何度も受けて、質問をスクリーンショットに撮り、答えを併記したものを分野別に(法律、交通ルール、運転のテクニックなど)私がエクセルにまとめた。まとめたエクエセルのファイルをChat GPTに添付して、フラッシュカードを作ってもらった。フラッシュカードは、1)迷わずに答えられた問題デックと、2)自信がない、もしくは間違った問題デックに分けて行き、自信がない、もしくは間違えたカードを100%の正答率で答えられるまでみっちり暗記した。単純な記憶想起は息子は得意なので(理解力は最近向上したけれど、応用力はかなり怪しい。。)、息子も文句を言うことなく取り組んでくれ、すぐに全て暗記した。息子にはテストを受ける直前に二回ほどサンプル学科試験も受けさせて、自信を付けたところで本試験を受けた。

私が10年前にアラスカで学科試験を受けた時とは変わっていて(多分コロナの影響やコスト削減のため?)、今は学科試験は自宅で受けるようになっている。必ずテスト中は21歳以上の大人が監視していること、試験の前や最中にウェブキャムで顔写真をランダムに撮られること、誰の助けも借りずに自分で試験を受けることなど注意点はあるけれど、かなり簡単にしかも安価に(11ドル)受けられることにびっくり!試験の難易度も日本の学科試験とは全く違って、サンプル学科試験に出てくる問題と全く同じものが本試験でも出される。なので、州が発行している分厚い運転マニュアルを読む必要は全くない。。20問を25分以内に答えることがルールで、16問正解したところで試験は終わり。私が高校生だった頃は、アメリカの高校には運転免許を取れるクラスをオファーしていた。高校の授業の一環で、学科や実技試験に受かるように先生が教えてくれて、免許を取るのも無料という素晴らしいクラス。留学生としてはこのドライビングのクラスを取っては行けないと言われていた(安全面での問題や母国と法律が異なるから?)。アメリカでは教育にかけられる予算が年々削られ、ドライビングのクラスでは生徒や教師に掛ける保険も高くなるため、今ではドライビングクラスをオファーしている高校なんて滅多にないのでは。。

仕事柄学習障害の生徒と関わることが多いのだが、学科試験はコンピューターが音読してくれるので、読むスピードが遅めの子供達も安心して試験に挑める。ところで、私が2016年に国家試験を受けた時、英語が母国語でない人のためのアコモデーションを受けた(普段の制限時間にプラス50%追加してくれる)。元々2時間半程度かかる試験だったので、約4時間も休憩なしのぶっ通しで125問ある試験を解答してすごく疲れた。。流石に国家試験なのでカメラがたくさん付いていて、ウェブキャムで監視されているし、コンピュータの上にある天井に一つカメラ、壁にもカメラ、そして生身の試験官がたまに部屋内を歩いていた。

息子はわずか6分で試験を終え、正答率も100%だった!「本当によく頑張ったね!」と夫と褒めてあげた。息子は全く嬉しそうにはしていなかったけれど、時間が経つたびにみんなに褒められてちょっとだけ嬉しそうにしていた😂

息子が小学校4年くらいまでは毎日がすごくゆっくり過ぎて行った気がする。そう思っていたら、あっという間に息子が中学生になり、中学校を卒業し、今年から9年生の高校生。「子どもの成長は本当にあっという間よ。今を楽しんで!」と先輩ママたちはよく言っていた。息子が小さい頃は自閉症の症状が本当にひどくて日々辛いことの方が多かった。「我が子は可愛いけど、毎日何をしても泣かれてぐずられて、手を離したら車道に一気に飛び出してしまう。子育てを楽しむ余裕なんて微塵もない!」、と終わりの見えない子育てに絶望することも多かった。今も大変なことはあるけれど、昔に比べたら全然大したことはない。感情が昂ってない限り、親の私たちの言うこともよく聞くし、優しく甘えん坊で、礼儀も正しい。息子は立派にしっかりと自分のペースで着実に成長している。息子のことを4歳くらいから知っている友達も皆息子の成長ぶりに驚いている。「一生うちの家で暮らしてもいいんだよ。」と、息子にはよく話している。緩やかに着実に成長している息子は、18歳になったらどんな青年になっているのだろう!?