海くんの一番お気に入りは、野菜売り場に売ってるまるごとパイナップルなのだ。ごくフツーの、ただのパイナップルを溺愛し、外に行くときも庭に持って行き、遠くに散歩や買い物に行くときも持って行き、寝るときはベッドに持っていく。
こないだまではパンプキンが一番のお気に入りで、パンプキンに抱きついたまま寝ることもあったのに、パイナップルが今一番のお気に入りになっている。
今日、Joelが「今晩、パイナップルケーキを作ろうかなー」って言いだして、そのパイナップルを切ってしまうことにした。
Joelがパイナップルを掴んだのを見た海くんは何も知らずに喜んで、「ぱいなぽー!ぱいなぽー!」とニコニコしていた。
しかし。。パイナップルに包丁を入れた途端、つん裂くような鳴き声で、「ぎゃーーーー!!!ぱいなぽーーー!!ぱいなぽーー!!ぷりーーず!!いたいよ〜いたいよ〜!!」
って叫び出した笑
マミーならダディーを止めてくれるだろうと思ったのか、ものすごい涙を流しながら、「ぎゃーー!!ぱいなぽー!!!!ぷりーっず!いたいよーーー!」っと私に訴えてくる。。泣 もう壮絶やったね笑
お菓子をほしがるとき、「もうないよ、今日は食べ過ぎ!もうおしまい」って言ったときも同様にめっちゃ怒るけど、その怒り具合なんか比じゃないくらい、顔を真っ赤にして体を震わせながら泣いていた!
自閉症もちの海くんやけど、パイナップルの気持ちになれたのか、「いたいよー!」って言ったのはすごい進歩じゃないかと私は思っている。Theory of Mindは自閉ちゃんたちは弱いことが多いので。
このくらいの歳の子や自閉症の子もそうやけど、恒常性命!!ってなることが多々あって、「オレンジ剥いて」って頼むわりには、皮をむいたら激怒したり、「チーズ割って」って頼んだくせに、親が割ったらめっちゃ泣いて怒ったりするよなぁ。でも、海くんんの今回の泣き方は、そういうときの泣き方じゃなくて、もう悲壮感たっぷりの悲しみオンリーの感情だった。
とにかく、海くんに申し訳なかったし、かわいそうやったT0T 海くんはパイナップルを友達のように扱っているので、パイナップルを切ったということは、海くんの友達を殺したも同然になるのだろうか。。
おかげでJoelはすごい罪悪感に苛まれて、泣き止まそうとして、半分にぱっくりと切ったパイナップルの片方を海くんにあげた。そしたら海くんはすごく喜んでいた。そのあと、Joelが細かく切ったパイナップルを海くんに差し出して、「パイナップル食べる?」って聞いたら、海くんはその小さく切られたパイナップルを受け取り、半分だけ残ったパイナップルに必死にくっつけていた。。泣
可哀想なことをしてしまったね。。とふたりで言った夜でした。また今度スーパー行ったら丸ごと1個買ってあげよう。
結局そのあともすったもんだあり、Joelがぱいなぽーを切るとき、横に海くんも立たせて二人でトントン切った。そしたらそれが楽しかったみたいで、涙でべったりしたほっぺを見せながら、海くんはやっとニコニコ笑った。ほっ。。笑
子どもの純粋さって、大人をはっとさせるものがあるよな〜。。
ふと思い出したけど、海くんは単語のあとに「な」ってつけることがよくある。Joelママに言われるまで、なぜか私はそこまで気がつかなかったけど、確かに結構いろんな単語の最後に「な」って付ける傾向がある。
例えば、レーズンを「れーずんな〜」、コーンを「こーんな〜」とかいう。何でやろう?ってずっと考えていた。何でか知らんけど、イントネーションがフラットなので韓国語っぽなとか勝手に思っていた。
こないだ両親とスカイプで話し終わったあと、海くんが一人で、「これな〜んだ?コーンな〜!」って一人でブツブツしゃべって、ハッとした!!
そうやん、私らがスカイプで、「これな〜んだ?そやな〜、これ、コーン(や)な〜」って常に海くん喋りかけてるんやん。。そうか、語尾の謎の「な」は関西弁から来てるのかー!
アメリカ北部に住む男の子が、インドなまりをむちゃくちゃにしたような英語を話し(ってまだまだそんなペラペラ全然喋れないけど)、たま〜に関西弁混じりの言葉を話すって、もうめちゃくちゃな状態や!