3/04/2014

アメリカ大学院受験に際して:レジュメの書き方

私の経験も加えながら、ネットで情報収集した際に見つけたちょっとしたコツなどをここに書いていきたいと思います。なーんて偉そう言ってますが、結局一校しか応募しなかったので頼りなさすぎる情報です。。。スミマセン!泣
将来大学院受験を考えている方、是非参考にしてみて下さい〜。心理職に特化した情報になるかと思いますが、他の分野にも言えることだと思うので、どなたかの役に立てるといいなぁ〜!

レジュメは大学側がアプリカントのことを知る大きなツールです。丁寧に見やすく書くことがまず大事です。私は、レジュメは「自分の客観的なアチーブメントを披露する場所」、カバーレターは「自分の人間性を披露する場所」だと捉えて、自分なりに使い分けて一生懸命書きました。この二つに重複する内容を書くのはただ長くなるだけで無駄になると思うので、レジュメとカバーレターの使い分けをしっかりすると良いのではないかと思います。

レジュメの書き方はネットでたくさん書かれているのでここに省きますが、いつか大学院を受験しようと考えている方は、とりあえず暇なときにコツコツ少しずつ書き始めて行くことをオススメします。私のレジュメは5ページくらいになりました。これより長くなる場合もあると思うので、これをいざ受験しようと思って2週間ほどで仕上げるのは結構苦痛です汗 また、自分のレジュメを完成させておくと、大学院でなくても、この仕事に応募したい!と思ったときにさっと提出できてとても楽です。しつこいですが、コツコツ毎日。。をオススメします。あと、結婚して性が変わっている方は、レジュメの最初に"Maiden name: Sato"といったように書いておきましょう。在籍していた大学からの成績証明書などは、すべて旧姓のままで大学院まで届けられるので、こうすると間違いも起こりにくく、安心だと思います。

①リサーチ経験をたくさん付けておく
大学院はアカデミックな場所です。また、今はどんな心理職でもエビデンスベースドという言葉が大前提となっています。現場で治療効果などを確認するとという意味でも、リサーチの経験は必須です。リサーチ経験が多いことは、受験の際にかなりの強みになります。
私が日本で在籍していた大学院のラボは研究がすごく盛んでした。私は院生の頃から今まで、同級生や先輩の研究に関わっているので、共著者として論文に名前を載せてもらっていました。私は研究よりも実践が好きだったので、研究も「まぁ友達やしな〜。。ちょっと面倒臭いけどOKよ〜!」という感じで毎回手伝っていましたが(極めて失礼すぎる)、数年後にこんなに形で助けてもらったことは本当に感謝しきれません!とりあえず、自分がfirst authorや共著になっている論文、学会発表などを調べてリストアップしておくことをお勧めします。5年以上前に共著になった論文などはもうすっかり忘れていたので、自分の名前をググって偶然見つけたりもしました。
ところで、大学院時代も学校や研究室のポリシーから、自分の修論を学会で発表したり、担当したケースを論文にまとめることをほぼ強制されてきました。当時はただでさえ授業やケースで忙しいのに、色んなことを強制されて本当に嫌だったのですが、今になってこれらの出来事に自分が大きく助けられたことを身にしみて感じます。。今振り返ると、私ってひどい学生でしたね。。笑 なので、もし可能であれば、今から修論をどこかで発表してみるのもいいかもしれません。研究者として頑張っている後輩や同僚、先輩などに積極的に声をかけて研究に参加させてもらうのも良いと思います。一つでも研究業績が増えれば、確実に合格に一歩近づけると思います!
リサーチ経験を書く場合、当然ですがAPAスタイルで書きましょう。ただ、結婚して姓が変わっている方は、自分の名前がどれか分かりやすいように、アンダーラインを引いておくと面接官の方にとっても見やすく、良いかもしれません。

例)結婚後の姓が前田さんの場合:
Tanaka, H., Kimura, A., Maeda, S., & Sato, I. (2010). Evidence based psychotherapies for children. School Psychology Quarterly, 9, 45-60.

②ボランティア経験をたくさん付けておく
アメリカはボランティア経験を高く評価します。自分が応募しているプログラムの内容や対象者(子ども対象、大人対象など)に沿ったボランティア経験をたくさん付けておくと良いと思います。私がアメリカに嫁に来たとき、日本の大学院でお世話になった先生から、「アメリカに行ったら、まずボランティア先を見つけてそこで経験を積んでおくと、就職するにしても学校に戻るにしても良いと思いますよ。リファレンスとしてそのボランティア先の人の名前を載せる事も可能ですし、是非やってみるといいですよ」と教えて頂きました。私はアメリカに嫁に来て半年くらいで妊娠してしまったので、ボランティアはできなかったですが、もし時間に余裕のある方はオススメします!

③職務経験を付けておく
これはきっと、言うまでもなく一番大きな強みになると思います。応募するプログラムと共通性の高い分野で職務経験を積んでいることは、とってもとってもとって〜〜も大切です。これは有名ですが、アメリカは日本と違って、一度学士を取ってから2、3年働いて大学院に入るのが普通ですよね。4年制大学を出て、すぐに大学院に進みたくても、プログラムはそういう人は取りたがらないので進学が不可能なことがほとんです。3年ほど実務経験を積んでいれば、完璧かと思います。私は院を卒業してから2年しか実務経験がなかったのですが(結婚のために退社し、その後すぐにアメリカに嫁に来ました)、日本での大学院時代に色々な精神病院で働かせてもらっていたこともすごく大きな強みになりました。

一つ見やすいレジュメを作るコツとしては、クライエントの年齢層(子どもだけだったのか、子どもから成人、もしくは高齢者の方までみていたのか)や、退職理由などといった項目も載せておくことです。必ず聞かれる、もしくは相手が気になるであろう情報はあらかじめ短くまとめてリストアップするのは良い事だと思います。私が最後の職場である精神病院を退職した際、私の仕事を引き継いでくれる人を応募しました。履歴書は私もじっくり見せてもらい、私が良いと思う人を雇うよと上司から言って頂いたので、真剣に検討しました。そこで感じたことは、履歴書はその人を映す鏡のようなものだということです。綺麗で見やすく、こちらが知りたいと思っている情報をきれいにまとめている人は、実際面接で会ってもしっかりしていて有能な匂いがプンプンしました!良いレジュメを書いてイメージアップを図ることも大事だと思います。

④リファレンスを3人見つけておく。推薦状を用意しておく
リファレンスとは、身元照会人のことです。あなたが大学院に入学後、ちゃんと学業に取り組むことができ、ちゃんと仕事ができ、人間性に関しても申し分ないと大学側に証明してくれる人のことです。必ず含めておきたいのは、①指導教授、②もっとも最近働いていた職場の上司、の二人です。大学院受験ではリファレンスは3人書くことを求められることが多いです。就職の際は2人のときが多いような。。?時間のある時に、頼めそうな3人の方に目星をつけておき、連絡を取っておきましょう。
私が少し驚いたのは、日本でお世話になった大学院の教授たちに連絡を取った際、まず自分で推薦状を書いてくれと言われました^^;それを教授たちが後で書き足したり直したりするので、最初はそうして欲しいとのことでした。確かに、こうすると自分が売りたい部分(自分はこんなケースを担当して、こんなことをしてきた、こんな分野でも研究会に属して勉強してきた、など)を自分で書けるので理想的です。このやり方だと教授への負担も少ないので快く引き受けてくれると思います。英語で推薦状を書くことに抵抗がある日本人の先生たちも、この方法だとプレッシャーが少ないので喜んでくれるはずです。
これも、一気に書き上げるとかなり疲れます。なので毎日コツコツ、自分で書いておくことをお勧めします。

⑤大学独自の推薦状
リファレンスにワードで書いてもらって提出する普通の推薦状とは別に、大学院プログラム独自の推薦状がある場合がほとんどです。これはチェックリスト様式になっています。これをリファレンスとして載せてある人たちに記入してもらいます。
例えば、「この人物はマニュアルに沿って適切なアセスメントを行うことできますか?臨機応変にアセスメントを実施することができますか?」→1〜4程度のレーティングスケールで、当てはまる所にチェックを入れる。その下に、「コメント」として、なぜそう評価したのかといった理由を書く欄があることも。

う〜ん。今思いつく分ではこんな感じです。他に何か思い出したことで役立つ情報などがあれば、書き足していきたいと思います!私のお粗末レジュメをここに貼付ければ誰かの役に立てるかもしれませんが、さすがに個人情報てんこもりなのでやめておきます^^;
後日時間があれば、架空の大学名や職務先の名前を載せたものをアップするかもです。
次は、カバーレターの書き方について書きたいと思います!